機能的な目標(学習内容)を決定しよう
自立のためには,学校生活をはじめ, 地域や家庭場面など,社会生活全般での生活力を身につけることが大切です。そのためには,学校や療育機関での学びが確実にステップアップすること(反応般化)や,学んだことがその他の場面で応用・般化できるように指導を進める必要 があります(場面般化)。その実現のためには,目標が子どもたちの今と将来の 生活にとって必要不可欠で,学習する機会が自然と多くなり,繰り返しの学習が可能になる「機能的な」目標である必要があります。「目標を達成することで最も利益のあるのが子どもかどうか」,「地域や家庭で,さらに生涯にわたって利用可能なものか」が,「機能的な」目標かどうかを判断する指標です。
たすくでは,J☆sKep(7つのキーポイント)を学び,維持するための手段として,「機能的な」目標に関する文献及び臨床研究を重ねてきました。その成果として明らかにした,「機能的な目標<6領域14区分34項目238段階(ステップ)>」を提案しています。また,J☆sKepと「機能的な目標」との相関関係は,以下のとおりです。J☆sKepのアセスメントを行った後に, その平均得点と照らし合わせながら,厳選 された「機能的な」目標を選択して今の充 実と明日への展望を描き出していきましょう。