機能的な目標(学習内容)のステップを決定しよう

 機能的な目標は,前の講義で示したとおり,6領域で構成されています。この講座では2段目にある「2.アカデミック」を取り上げます。「2.アカデミック」には「(1)算数」で4項目,「(2)国語」で2項目の機能的な目標を提案しています。

 今回は「(1)算数」の機能的な目標である「時計」を抽出して,指導ステップを解説します。各項目のステップは,山(マウンテンと呼んでいます)に見立てられ,最終的な目標となる「機能的な目標・ゴール」が意識しやすいように頂上に示されていることが特徴です。

 機能的な目標(学習内容)のステップは,J⭐︎sKepアセスメントの平均点から導き出します。ただし,学習経験がまだ不足していて,同じステップの目標に取り組むことが難しい場合には,支援技術を工夫して,より細かいステップで学習を行ったり,1つ下のステップに戻って基礎固めをしたりして,学習を進めます。

 J⭐︎sKepと機能的な目標「2.アカデミック」のマウンテンとの相関関係は,以下のとおりです。

  • J⭐︎sKepアセスメントの平均点2点未満は,課題解決指向性学習を選択します。
  • J⭐︎sKepアセスメントの平均点2点以上は,機能的な目標1stを選択します。
  • J⭐︎sKepアセスメントの平均点3点以上は,機能的な目標2ndを選択します。
  • J⭐︎sKepアセスメントの平均点4点以上は,機能的な目標ゴールを選択します。

完了&次へ